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三陸花火大会 資金不足で中止に 開催直前の発表に困惑も【岩手・陸前高田市】
5月4日に、岩手県陸前高田市で予定されていた三陸花火大会について、実行委員会はきのう資金不足を理由に中止することを発表しました。開催間際の中止発表で、関係者からは困惑の声が上がっています。
三陸花火大会は、東日本大震災からの復興を願い2020年に始まりました。
1万発以上の花火が打ち上がる大規模な大会で、去年秋には県内外から1万5千人以上が訪れました。
今年は、5月4日に開催が予定されていましたが、実行委員会は24日夕方、ホームページで中止を発表しました。 「開催に必要な資金が足りなかった」としています。
実行委員会の浅間勝洋委員長は、岩手朝日テレビの取材に対し、「運営や資金面で協力していただく企業と先月中旬に連携が困難となり、直前まで試行錯誤したが断念せざるを得なかった」と説明。1周間前に出店を出す業者や花火師などと協議したうえで、中止を決めたとしています。
チケットは既に1700組以上が売れていて、購入代金は全額返金するとしています。
花火大会の運営をめぐっては、陸前高田市が当日の交通規制を告知したばかりで、現在ホームページには大きな×印が。
一方で観光にも影響が出ています。
市内の温泉旅館です。
花火大会を見込んだプランを販売していました。
キャンセルの連絡も入り、このままだと損失は30万円ほどになるということです。
新たな動きも。
花火大会の関係企業は予定されていたステージイベントや出店をそのまま残し当日、新たな祭りとして開催することを企画しています。