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大船渡市の大規模山火事から2カ月 3つの山火事に因果関係なし【岩手】

 岩手県大船渡市の大規模な山火事発生から26日で2カ月です。調査の結果、陸前高田市を含めて2月に発生した3つの山火事に因果関係はないとみられています。

 2月26日に大船渡市赤崎町で発生し燃え広がった山火事は平成以降、国内最大のおよそ3370ヘクタールを焼き、1人が死亡しました。

 住宅87軒を含む建物222軒が被害を受け、水産業の被害額は16億円以上です。

 山火事をめぐっては、消防庁と林野庁に加えて、火災や森林専門の学識経験者らが参加する「防災対策のあり方に関する検討会」が立ち上がっていて、夏までに今後の対応策などについて報告書をとりまとめる方針です。

 23日開かれた2回目の検討会で消防庁は、大船渡市三陸町綾里で2月19日に、陸前高田市小友町で2月25日に発生した山火事との関連について「因果関係はないとみられる」との見方を示しました。

 3件の山火事いずれも出火原因は調査中としています。

 また、初期の急激な延焼拡大については、木の上の部分にある葉っぱや枝が燃える「樹冠火(じゅかんか)」による飛び火が発生したものの、主体となったのは落ち葉や下草が燃える「地表火(ちひょうか)」と考察しています。