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山火事被害からなりわい再建へ 大船渡市が約4億8000万円の補正予算案 仮設住宅の鍵引き渡し始まる【岩手・大船渡市】

 岩手県大船渡市は、山火事で被災した漁業施設の復旧支援などを盛り込んだ総額4億円8000万円あまりの補正予算案を発表しました。

 これは大船渡市が定例会見で明らかにしました。

 この中で、市は、今回の山火事で建物被害が住宅90軒を含む226軒にのぼったほか、農林水産業の被害額は分かっているだけで22億円あまりに上ると報告しました。

 また市は、被災した漁業施設の整備事業に関する4億8000万円あまりの補正予算案を発表しました。

 この中には、定置網などを保管していた綾里漁協の作業保管倉庫の解体・再建にかかる費用の補助やプレハブ倉庫などの整備の補助に関する費用が盛り込まれています。

 補正予算案は、19日に開かれる市議会の臨時会に提出されます。

 その大船渡市では、仮設住宅の鍵の引き渡しが始まり、市役所には、さっそく鍵を受け取りに来る人の姿が見られました。

 仮設住宅は、赤崎町の旧蛸ノ浦小グラウンドと三陸町綾里の旧綾里中グラウンドに整備され、市によりますと、住宅が全壊した58世帯と半壊の4世帯、あわせて62世帯が入居します。

 蛸ノ浦は、17日入居が始まります。窓口を訪れた人は、鍵を受け取り、書類に必要事項を記入するなどしていました。

 尚、綾里の仮設住宅は24日から入居が始まり、その前日に鍵が引き渡されます。