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市最後のハード復旧が完了 全壊から蘇る「旧吉田家住宅主屋」【岩手・陸前高田市】
14年の時を経て再び元の姿を取り戻しました。東日本大震災の津波で全壊した陸前高田市の旧吉田家住宅主屋の復旧が完了し、開館の記念式典が開かれました。
記念式典には佐々木拓市長のほか、施設関係者などおよそ100人が出席し完成を祝いました。
旧吉田家住宅主屋は、1802年に沿岸南部を治めていた吉田家が建てたもので、当時の歴史文化を現代に伝える財産として県の指定有形文化財に指定されています。
東日本大震災による津波で全壊しましたが、地域住民らが協力して流失した柱などを回収し市の最後のハード復旧事業と位置づけ復元を進めてきました。
地元の気仙大工らの手によって14年ぶりに蘇った住宅は茅葺屋根や囲炉裏のある座敷など江戸時代の建物の様子を忠実に表現しています。
また、建物の柱には津波で流された木材を繋ぎ合わせた跡をあえて残していて、復旧への道のりが描かれています。
旧吉田家住宅主屋は23日から一般公開されていて、来年3月までは無料で入館できます。