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三陸鉄道の昨年度決算 2期ぶりの赤字 光熱費高騰や台風が影響 観光客利用は好調【岩手】

 三陸鉄道の株主総会が開かれ、昨年度の決算が2期ぶりの赤字となったことが発表されました。

 三陸鉄道によりますと、昨年度は、開業40周年の特別切符などが好調で、外国人を含む観光客が増え鉄道事業収入は前年度を上回る4億400万円余りとなりました。

 一方で、人件費や光熱費が高騰したことや、去年8月の台風5号と、今年2月に発生した大船渡市の山火事の影響でバスの代行輸送を行ったため経常費用が増えました。

 経常損失は6億7900万円余り、当期純損失が3200万円余りといずれも過去2番目に大きな金額になり2期ぶりの赤字となりました。

 三陸鉄道の石川義晃社長は経営の改善に向け、インバウンドを含む観光客の利用促進を図り、運賃の改訂についても検討する考えを示しました。