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琥珀の中にハチ6体 国内初発見シリボソクロバチ類の化石【岩手・久慈市】

 岩手県久慈市で、およそ9000万年前の地層から採掘された琥珀の中から国内で初めてとなる昆虫の化石が発見されました。

 これは久慈琥珀博物館や早稲田大学などの共同研究グループが会見を開き、発表しました。

 2017年に久慈琥珀の工場内で見つかった琥珀をレーザー顕微鏡を使って分析したところ、寄生バチの一種で体長5ミリほどのシリボソクロバチ類の化石が2つの琥珀にそれぞれ6個体と1個体確認されました。

 琥珀は約9000万年前の白亜紀後期の地層から採掘されました。

 6個体入りの琥珀は世界的に珍しい事に加え、シリボソクロバチ類の化石の発見は国内初で、新種の可能性があるということです。

 今後、共同研究グループでは昆虫の進化の過程や、複数の個体が琥珀に入った要因などを明らかすることにしていて、ハチ入りの琥珀は、12日から久慈琥珀博物館で公開されます。