NEWS / 県内ニュース

クマなどの農作物被害防止 恒久電気柵の設置方法学ぶ【岩手・花巻市】

 クマやイノシシなど動物による農作物への被害を防ぐために、岩手県が開発した電気柵の講習会が開かれました。

 県が主催した講習会には、花巻市内の農家や農林振興センターの職員らが参加しました。

 今回の講習で学ぶのは、鳥獣被害対策として県が独自に開発した恒久電気柵の設置方法です。

 従来の電気柵は設置が簡単な一方で雪が降ると撤去する必要があり維持・管理が課題となっていました。

 一方、恒久電気柵は丈夫な鉄製のワイヤーを使用していて、動物からの衝撃に強くまた冬でも設置したままで問題ないとされています。

 参加者は、支柱の立て方やワイヤーの調節方法などを学び、理解を深めていました。

 県によりますと、2023年度の動物による農作物への被害額は、統計開始以降最多のおよそ5億1800万円で、今後も各地で講習会などを開催して、恒久電気柵の普及に努めるとしています。