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山火事から復興途上の大船渡・綾里 津波で生業がストップ【岩手・大船渡市】
岩手県大船渡市で観測された最大40センチの津波は、山火事の被害が残る三陸町綾里にも影響を及ぼしています。地元の漁業者が率直な思いを語りました。
(城戸アナウンサー)
「大船渡市の綾里では現在も山火事で焼けた建物の解体が続いています。復興半ばという状況の中、今度は津波の影響でこの地域の生業がストップしています。」
午前8時、綾里漁港には人気がありません。
津波注意報が出ているため水門が閉まり、港に入れない状況が続いているためです。
定置網漁を生業とする千田国広さん。
30日は津波警報が出た後、船を津波から守るため5時間ほど沖に避難していました。
(千田国広さん)
「Q.数十センチの津波でも定置網に影響あるか。A.影響ありますね。(津波で)ぐちゃっと固まってしまう。山火事の後、他の地区から借りている網を入れているのでそれが心配。」
山火事からおよそ5カ月。今回の津波が、仕事道具に影響を及ぼしていないことを祈るばかりです。
(千田国広さん)
「やっと山火事から立ち直りかけて今、軌道に乗ってきているときだから金額的にもだけど気持ちとして、またかっていう感じ。大変だけどしょうがない。古里だし、ここ捨ててどっかに行くっていうわけにもいかないし、いけないし。」