NEWS / 県内ニュース

特定外来生物「オオハンゴンソウ」駆除【岩手・雫石町】

国立公園の自然環境を守ろうと、繁殖力が強い外来植物を取り除く活動が雫石町で行われました。

山のふもとに咲く黄色い花。法律で「特定外来生物」に指定されているオオハンゴンソウです。北アメリカが原産で明治時代に観賞用として国内に持ち込まれたとされるキク科の植物ですが今では全国に広がり、在来植物を脅かす存在として懸念されています。

雫石町にもまたがる十和田八幡平国立公園の生態系を守ろうと、環境省と町はオオハンゴンソウが花を咲かせる毎年この時期、駆除に取り組んでいます。

特徴は繁殖力の強さです。わずかな種や根から増殖するため、販売や栽培が禁止されています。さらに厄介な点が…太い根が地中深くに広がっているため抜き取るのが非常に困難です。それでも参加者は根が残らないよう鍬などを使って一つ一つ丁寧に掘り起こしていました。

19日は2時間ほどでおよそ800本のオオハンゴンソウを抜き取ったということです。活動は翌週も行われる予定です。