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渇水 胆沢ダムについて関係機関が協議 磐井川には土のうを設置【岩手】

 少雨の影響で深刻な水不足が続く岩手県奥州市の胆沢ダムについて、関係機関が今後の対策を話し合いました。

 奥州市の胆沢ダムは農業や水道用水に利用されていますが、貯水率はおよそ3%まで低下し、普段は水没している旧石淵ダムの堤体が姿を現しています。

 ダムを管理する国交省などが開いた会議では、降水量が平年と比べ6月が40%、7月が20%、8月は50%にとどまり、過去最低水位を更新していることが報告されました。

 これを受けて、8月20日に農業用水への取水を停止し、上水道と河川維持の放流のみ続けることになり、農業関係への影響が懸念されています。

 一方、一関市の磐井川には渇水対策として土のうが設置されました。

 磐井川から水をくみ上げている一関市の脇田郷浄水場は市内の1万6000戸に水を供給しています。

 しかし、8月に入ってからの降水量が28ミリにとどまっていて、水位が基準の20センチを下回り、川の水を取り込む取水口に水が流れ込みにくい状態となっています。

 そのため水位をあげることを目的に22日、およ25袋の土のうが設置されました。

 設置前は水位が13センチでしたが、設置後には基準を上回る25センチになったということです。