NEWS / 県内ニュース
クマ対策 市街地での猟銃使用 盛岡市が体制整備【岩手・盛岡市】
市街地にクマなどが出没した際、市町村の判断で猟銃の使用を可能とする「改正鳥獣保護管理法」が9月から施行されます。盛岡市は対応のため補正予算を計上し、体制を整える方針です。
現在の法律では市街地で銃を使用するクマの捕獲は原則禁止されていて、市街地でクマを撃つためには立ち会う警察官の指示を受けるなどの必要があります。市街地にクマなどが現れた場合、市町村の判断で銃を使える改正法の施行を前に環境省は7月、緊急性、安全性などの条件や手順を記したガイドラインを公表しています。
25日開かれた盛岡市議会全員協議会で市は、体制整備と運用に要する経費としておよそ55万円を盛り込んだ補正予算を9月に始まる市議会に提案することを明らかにしました。万が一、けが人が出たり建物などが壊れたりした場合に備えて保険に加入するほか、ハンターが着用するビブスや身を守るための盾などを購入するということです。
市街地での発砲は「慎重な判断が必要になる」としていて市は対応マニュアルを改訂し、必要な人員や協力体制を確保するとしています。