NEWS / 県内ニュース
「異常事態」県警が1カ月間の交通死亡事故多発注意報を発表【岩手・盛岡市】
相次ぐ死亡事故を受け、県警が異例の対応です。
8月31日夜盛岡市の国道で、高齢者が乗用車にはねられ死亡しました。県内で8月に交通事故で死亡した人は10人となり、「異常事態」ととらえた県警は、9月1日から過去最長の1カ月間に及ぶ交通死亡事故多発注意報を発表しています。
8月31日午後8時40分ごろ盛岡市上田の国道4号を上堂方面に走っていた乗用車が道路を横断していた近くに住む自営業・高橋了さんをはねました。高橋さんは近くの病院に搬送されましたが、頭を強く打ちおよそ7時間半後に死亡しました。高橋さんは横断歩道がない場所を渡っていたということです。警察は車を運転していた会社員の男性から任意で話を聞くなど事故の詳しい原因を調べています。
この事故を含め、県内では先月交通事故で10人が死亡しています。1ヶ月間の死者数が10人を超えるのは2018年1月以来です。
県警は「異常事態」とし、9月1日に交通死亡事故多発注意報を発表。対象期間は今月末までの1カ月間で、これまで最長だった6日を大幅に上回ります。期間中は、速度違反や横断歩行者妨害など取り締まりを強化するとしています。