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市が「交通事故非常事態宣言」発令【岩手・盛岡市】

相次ぐ交通死亡事故を受け、盛岡市は「交通事故非常事態宣言」を発令しました。事故防止に向けた街頭活動を強化するとともに、ドライバー・歩行者双方に十分な注意を呼びかけています。

県内では8月1カ月間で10件の交通死亡事故が発生していて、うち4件が盛岡市内です。この事態を盛岡市は「極めて憂慮される状況」とし、先ほど「交通事故非常事態宣言」を発令しました。

12日までの10日間が対象で期間中は街頭指導が強化されます。またドライバーに向けてはスピードを控えた運転や横断する歩行者への注意を求めているほか、歩行者に対しても明るい服装や反射材の着用、横断歩道を渡る際には車が止まってから歩き出すよう呼びかけています。

盛岡市が交通事故非常事態宣言を発令するのは2019年以来です。

盛岡市で発生した4件のうちの1件、盛岡市茶畑の国道4号では、警察が安全運転を呼びかけました。この場所では8月17日、飲食店の駐車場から出てきた軽乗用車が中型バイクと衝突し、中型バイクを運転していた18歳の男性が死亡する事故が起きています。

相次ぐ死亡事故を受け、県警も9月末までを対象とした交通死亡事故多発注意報を出しています。