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震災から14年半 遺族側が町の条件受け入れ 伝承碑建立へ【岩手・大槌町】

 東日本大震災の発生から11日で14年半です。津波で職員40人が犠牲になった岩手県大槌町役場の庁舎跡地に、遺族らによる伝承碑が建立される見通しとなりました。

 震災後に取り壊された役場庁舎の跡地をめぐっては、職員の遺族らが慰霊碑の設置を求めていましたが、町は庁舎跡地について震災伝承の場と主張し、長らく平行線が続いていました。

 その後、遺族側が伝承を目的とした石碑に要望を変更したことから、8月、町は遺族側に条件付きで建立を認めると伝えていました。

 10日は、職員遺族有志の会の小笠原人志代表らが町役場を訪れ、町が提示した碑文の見直しや敷石を敷かないこと、活用や維持管理の協定を結ぶという条件を受け入れると回答しました。

 町は、28日の住民説明会で経緯などを説明し、その後、遺族側と協定を結ぶ方針です。