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出没や被害相次ぐ中 クマ被害防止へ警察職員が研修会【岩手・滝沢市】

 クマの出没や被害が相次ぐ中、対応中の警察職員が被害に遭わないよう対応方法を学ぶ研修会が岩手県滝沢市で開かれました。

 県警が去年から開いているこの研修会には警察職員およそ30人が参加しました。

 講師を務めたのは、雫石町職員で農林水産省の農作物野生鳥獣被害対策アドバイザーの谷崎修さんです。

 谷崎さんは今年はブナの凶作によりこれからの時期クマが餌を求めて人里に出没する可能性が高いと指摘し、命を守るための防御姿勢や安全装備の重要性を強調しました。

 講義のあとは実技訓練が行われました。

 職員らは花火を打ち上げて追い払う方法を確認したほか今回始めて本物のクマ除けスプレーを噴射し、効果や噴射距離などを確かめていました。

 県内では今年に入ってからクマによる人への被害が14件発生していて、前の年の同じ時期を6件上回っています。

 県警によりますと、県内では今のところ対応中の警察官がけがをした事例はないということです。