NEWS / 県内ニュース

地価調査 住宅地・商業地いずれも下落 下落率上位2地点は大船渡市【岩手】

 山火事被害は土地の価格にも暗い影を落としています。地価調査の結果が公表され、下落率の大きい上位2地点が大船渡市となりました。

 岩手県は不動産鑑定士による鑑定を踏まえながら基準地の標準価格を判定しています。

 今年度は、県内354地点が対象となりました。

 調査の結果、住宅地の平均変動率は盛岡市など91地点で上昇したものの県全体ではマイナス0.2%と2年連続で下落しました。

 沿岸や県北の人口減少に加え建築費の高騰により県央部で住宅の着工数が減ったことなどが要因とみられています。

 最も下落したのは、大船渡市赤崎町鳥沢のマイナス4.9%で、山火事の影響により沿道で倒木が発生するリスクがあると評価され下落幅が大きくなりました。

 山火事の影響で、三陸町綾里中曽根でも2番目に下落率が大きくなりました。

 一方、最も上昇したのは去年に続き盛岡市永井18地割の5.1%でした。

 地価が高騰している本宮地区などに近く岩手飯岡駅の改修やきたぎんボールパークの完成によって利便性が上がり、需要が高まっていることが要因です。

 また商業地の平均変動率は人口減少などを背景に県全体でマイナス0.9%と32年連続で下落しました。

 最も上昇したのは去年に続き、盛岡市盛岡駅前通437番で周辺に、ホテルやマンションの建設が進んでいることなどを背景に6.2%上昇しました。