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山田町の震災行方不明の6歳の遺骨 14年半の時経て家族の元へ【岩手】

 おととし宮城県南三陸町で発見された遺体の身元が、岩手県山田町の当時6歳の女の子と判明し16日、警察から遺族に遺骨が引き渡されました。

 当時6歳だった、山根捺星(なつせ)さん。両親と兄が南三陸警察署を訪れ、下あごの骨の一部が入った小さな骨壺を受け取りました。

 捺星さんの骨はおととし2月、南三陸町志津川の建設会社の事務所で、気仙沼市の大谷海岸付近の道路などを清掃した際の収集物から見つかり、警察がDNA型鑑定などを行い身元が判明しました。

 捺星さんは当時祖母と2人で家にいたところを津波が襲いました。

 必死の捜索にも関わらず行方がわからず、「心の底から深い悲しみが取れないまま生活してきた」といいます。

 一方で県内ではいまだ1000人を超える人が行方不明のままです。発生から14年半が経ったいまも、大切な人の帰りを待ち続ける人が多くいます。