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瀬美温泉クマ被害 岩手大学・山内貴義准教授 クマは大胆に優位に行動している【岩手】
瀬美温泉のクマ被害など今年の異常事態について、クマの生態にくわしい岩手大学農学部の山内貴義准教授は、「大胆になってきて優位に行動している」などと話していて、意識の変化と踏み込んだ対策の必要性と訴えています。
Q.通常はクマの生態として人に向かっていくようなもの?
(岩手大学農学部 山内貴義准教授)
「そういったことはほとんどないと言われている。今年の特徴としてはかなり行動が大胆になってきて、人がいるのを分かっているにも関わらず倉庫や家の中に入ってさらにエサを探して一線を超えてしまったクマが非常に多くなっているのを感じる。パワーバランス的にクマのほうが優位に行動している。」
山内准教授は今年を契機にクマ対策を見直すべきと指摘します。
(岩手大学農学部 山内貴義准教授)
「一般の住民の意識を変えて去年まで(クマが)来たことがないという常識は通用しなくなっているのでまずはちゃんと防衛するということと山は山で平和に暮らしているクマたちがいる。里周辺に出る個体さらにその中の一部で大胆な行動する個体をちゃんと捕獲する。クマをたくさん獲ってもしょうがない。加害個体を獲らないと事故は減らない。」