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盛岡市役所近くにクマ すぐそばに人 通勤時間帯の街に緊張【岩手・盛岡市】
市役所などがある岩手県盛岡市の中心市街地にクマが出没しました。朝の通勤時間帯で人が多く通る場所で、現場に緊張が走りました。人や物への被害はありませんでしたが、どこにいてもクマに遭遇するかもしれない状況になっています。
クマが出たのは、盛岡市役所のすぐ裏側の中津川沿いでした。
23日午前6時半ごろ市役所より下流で撮影された映像です。
この時間帯に、市や警察に相次いでクマの目撃情報が寄せられました。
その後しばらく市役所の裏側の藪の中に留まっていましたが、9時半ごろに再び河川敷沿いを走り出しました。
体長は1メートルほどでしょうか。
時折立ち止まったり、あたりを見回したりしながら河川敷の草地をどんどん走ってゆきます。
対応にあたったのは、市の職員と警察官です。
川原から上がれば、すぐそこには住宅が立ち並ぶ地域ですが、クマの行動は予測不能です。音を出して警戒します。
市によると、川沿いを移動させ上流の山へと追い払おうとする作戦だったそうです。
しかし午前10時ごろ、クマは河川敷を駆け上がり山岸方面の住宅地に逃げ込んだあと、行方がわからなくなりました。
市や警察は日没まで周辺をパトロールして警戒に当たりました。
市の中心部にまで出没するクマ。9月始まった市町村の判断で市街地で銃が発砲できる「緊急銃猟」は、実施できなかったのでしょうか。
現場で対応した市の担当者は。
(盛岡市環境企画課 渡辺聡課長補佐)
「動いているのは撃てないですもん。だったらどこかで止まったときに現場に来てもらって静止していて、目視で確認できる状態であれば撃てる可能性がかなり高まる。」
また、市は「クマがいたのは小石や遊歩道のアスファルトがある河川敷のため銃弾の跳ね返りの恐れがあり実施しない判断に至った」としています。