NEWS / 県内ニュース

市街地でクマ出没相次ぐ 達増知事 人的体制の強化必要 県議会も危機管理体制強化を【岩手】

 今週、岩手県盛岡市の市街地でクマの出没が相次いでいることを受け、達増知事は、人的体制を強化する必要があるとの考えを示しました。

 (達増知事)

 「県民の皆様には出没情報の確認なども行いながら遭遇のリスクを避け、遭遇した場合にはむやみに近寄らず安全を最優先に行動いただくようお願いします。」

 達増知事は24日の定例会見で、このように呼びかけ、市町村の判断で市街地で発砲できる緊急銃猟を実施するため人材確保の必要性が指摘されるハンターについては次のように述べました。

 (達増知事)

 「ハンターはどんどん減って高齢化しているというのは実態としてありますので、猟友会など民間有志のハンターによる捕獲だけではどうしても足りない時には、公務としての捕獲人材もより考えていかなければならないと思います。人的体制を強化していくことは必要だと思います。」

 県は30日に市町村と緊急連絡会議を開くことにしています。

 また、県議会9月定例会は最終日を迎え、出没が相次ぐクマへの危機管理体制の強化などの意見を付けて昨年度の決算を認定しました。

 最終本会議では昨年度の一般会計決算が認定されました。決算の認定は11年連続です。

 付帯意見では人口の自然減対策としての産前・産後サポートや産後ケアの抜本的な拡充、物価高騰に苦しむ中小企業への支援策を早急に講じることを求めています。

 また人や農作物に被害をもたらしているクマなど野生鳥獣に対する危機管理体制の恒常的な強化も盛り込まれました。

 この他、決算14件を認定し、9月定例会は閉会しました。