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クマが玄関ガラス破壊 住宅に侵入 住民2人にけがなし 知事も危機感示す【岩手・雫石町】

 31日朝、岩手県雫石町でクマが玄関のガラスを壊して住宅に侵入しました。この住宅には当時、70代の男性などがいましたがけがはありませんでした。

 午前7時半ごろ、雫石町長山の柿木三四二さん(74)の住宅で「玄関のガラスが壊されてクマに入られた」と別居する息子から110番通報がありました。

 柿木さんの妻が玄関にゴミを置いてリビングに戻ったところ、ガラスが割れる音が聞こえ、成獣とみられる1頭のクマが家に入るのを目撃しましたが、壊した玄関からすぐに外に逃げたということです。

 現場は田園地帯の住宅地で、敷地内にはクマの足跡が残されていました。

 クマの行方は分かっていません。

 30日、ガラスの自動ドアに体当たりして去っていくクマが確認された雫石町立中央公民館から北西におよそ2.5キロで、警察や町が警戒を呼びかけています。

 一方、達増知事は31日の定例記者会見で

 (達増知事)

 「人がいるようなとこに出てくるクマはかなり確信的に食べ物を求め、あるいは人を襲うことを求めてやってきているので、これはかつてとは違うんだという認識を県民の皆さんには持ってほしいと思います。」

 さらに、達増知事はクマの捕獲について今年度の上限である796頭を超え、11月から冬ごろにかけてさらに200頭を目安に捕獲する方針を示しました。

 (達増知事)

 「死亡事例に至らなくても人間を襲うクマについてはとにかく捕獲していくこと。里山や街に迷い出たようなクマについてもしっかり捕獲していくこと。これに努めていきたいと思います。」