NEWS / 県内ニュース

相次ぐクマ被害受け 警察官がライフル銃で駆除 13日から 文科省と県教委が緊急意見交換【岩手】

 クマ被害に関する新たな動きです。警察官によるライフル銃を使ったクマの駆除が13日から可能となります。国家公安委員会規則の改正によるもので、施行に向けた訓練が県内でも行われます。

 岩手県雫石町で行われたクマ対策研修会。

 NTT東日本岩手支店が屋外での修理や工事を担う社員の安全を確保をしようと行いました。

 追い払い用の花火のほか、クマ撃退スプレーの実技研修が行われ、参加者は使用上の注意を確認しました。

 県内でも今年既に5人が命を落とすなど、深刻な状況が続くクマ被害。5日は警察庁の幹部が県庁を訪れ、ライフル銃によるクマの駆除について意見交換を行いました。

 そして6日午前、人里に来たクマについて、ライフル銃を使用して駆除することができるよう規則を改正することが、国家公安委員会で決済されました。

 13日に交付・施行される予定です。

 これに先立って、6日以降岩手県警と秋田県警に他の都道府県警察から機動隊の「銃器対策部隊」が派遣され、研修や訓練が行われます。

 県警によると、訓練は関係機関の射撃場などで行うということで、現在スケジュールを調整しているということです。

 実際の現場では派遣された機動隊員らが現地の警察官とともに、4人1組で指揮官、自治体との調整役、実際の駆除を行う担当と役割分担して、対応にあたると見られています。

 こうした中、岩手県庁では県教育委員会と文部科学省をオンラインで結び、クマ対策に向けた緊急会議を行いました。

 文部科学省は10月30日、学校ごとに定める危機管理マニュアルにクマへの対策を盛り込むよう全国の教育委員会に対し、通知を出しています。

 会議では、子どもたちが被害に遭わないよう文部科学省側からこの通知について主旨が説明が行われました。

 これを受け、県教育委員会は「通知に基づき、具体的な対策を講じていきたい」としています。