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旧役場庁舎跡地への石碑建立で協定締結【岩手・大槌町】

東日本大震災の津波で職員40人が犠牲になった大槌町の旧役場庁舎跡地に設置される「伝承碑」について、町が遺族側と石碑の活用などに関する協定を結びました。

10日の協定式には大槌町の平野公三町長と遺族の有志らが出席し、協定書に署名しました。

旧役場庁舎跡地を巡っては、職員の遺族らが「慰霊碑」の設置を求めていましたが、町は「慰霊の場」ではなく「伝承の場」であるとしてこれを認めませんでした。そのため遺族側が「伝承」を目的とした石碑に要望を変更し、条件付きでの建立が認められました。

協定書には追悼や慰霊に類する行為は一切行わないことや、町は石碑を活用した事業や取り組みの実施に努め遺族側もこれに協力することなどが盛り込まれています。