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盛岡市123事業見直し 議会に再説明 財源確保に向け来年決定へ【岩手】

 将来不足が見込まれる財源の確保を目的に岩手県盛岡市が10月に明らかにした123の事業の見直しについて、市はその進捗状況などを議会に説明しました。

 市は10月24日の市議会全員協議会で1041ある事業のうち123を見直すことで来年度以降、7億6000万円の確保が見込まれることを明らかにしていて、21日の議会では、その進捗状況などが議員に説明されました。

 このうち、いわて盛岡シティマラソンは「さんさ踊りなどと比較して、交流人口拡大への費用対効果が低い」として再来年度から3500万円削減する方針で、大会継続に向けた調整には可能な限り協力するとしています。

 市の広報誌の配達業務委託については発行を月2回から月1回に見直すことで2100万円の削減を見込んでいます。

 低所得者世帯対象の放課後児童クラブの利用料助成や保育所などの副食費の助成については「弱者の犠牲の上に成り立つ財政縮小は賛同できない」といった声があがりました。

 市の説明に対し、議員からは「より慎重な検討のために時間をかけることも必要ではないか」との意見も出されました。

 市は事業見直しについてまだ案の段階だとして、今後関係団体などから丁寧に意見を聞いた上で、来年2月に見直し内容と予算案を決定し、3月に取り組み成果を公表する予定です。