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伝統の「長徳寺蘇民祭」男衆が激しい争奪戦【岩手・一関市】

下帯姿の男たちの威勢の良い声が響き渡りました。無病息災などを願う伝統の「長徳寺蘇民祭」が1日に一関市で行われ、激しい蘇民袋の争奪戦が繰り広げられました。

一関市藤沢町の長徳寺で毎年この時期に開催される蘇民祭は、無病息災や五穀豊穣を願う伝統の祭りとして130年以上前から続いています。今年は県内外からおよそ40人が参加しました。

下帯姿の男衆は、はじめに川の水を浴びる「水垢離(みずごり)」に臨みます。冷たい水を全身に浴びることで日常の穢れや迷いを洗い流すとされています。今度は火が焚かれた丸太の上で煙や火の粉を浴びて心身を清める「柴燈木(したき)登り」を行います。「ジャッソウ、ジョヤサ」と威勢よく声を上げて士気を高めます。

そして祭りは、いよいよクライマックスへ。ただ1人しか選ばれない「取り主」を目指して、一斉に蘇民袋を奪い合う「袋ねじり」が繰り広げられます。太鼓の音と怒号が飛び交う中、舞台を本堂の外に移して激しいもみ合いが続きます。

およそ30分にわたる激闘の末、今年の取り主に選ばれたのは奥州市の石川光夫さん。県内各地の蘇民祭でこれまで何度も取り主に輝いた男性です。