大槌まつり 生き残った「みこし」【岩手・大槌町】
大槌町の山火事発生から来月で半年です。町では毎年恒例の大槌まつりが開かれ、火の手を逃れたみこしが、力強く街を練り歩きました。
400年以上の歴史がある「大槌まつり」。
町内にある二つの神社、大槌稲荷神社と小鎚神社の例大祭として毎年3日間開かれています。
今年も18日から始まり、参加者たちが神輿を担ぎながら街を練り歩きました。
町の観光交流協会の職員で祭りの運営にも携わる臺隆裕さん。
(臺隆裕さん)「あの時はどうなるかと思っていたところが今こうしてお祭りまでたどり着けて、まずは日常が帰ったなというところがすごく感じるところですね」
4月、町の2か所で発生した山火事は時間を追うごとに延焼が拡大しました。
一時は町の人口のおよそ3割にあたる3000人以上が避難指示の対象となりました。
避難したのは住民だけではありません。
祭りで使われる神輿もです。
当時神輿が保管されていた大槌稲荷神社のすぐそばまで火が迫っていました。
そこで臺さんを含む青年会のメンバーらが、みこしを担いで避難させたといいます。
(臺隆裕さん)「関係者の方々からも神輿を逃がさなきゃいけないので、来られないかと連絡があってすぐに飛んで行った」
(大槌稲荷神社・小国正人宮司代務者)「東日本大震災もありました、コロナとかのそういう世の中の苦労から守って背負っていただいて、うちの神社にとっては本当に大切はおみこし」
長い間この地域を見守ってきたみこしが今度は地域の人たちの手によって守られ無事、まつりに帰ってきました。
日が暮れたあとは、みこしの温かな灯りが周りを照らしていました。