テレメンタリー2015「“3.11”を忘れない56 生きた証~語り継ぐ痛み~」
【放送日時】
4月4日(土)14:00~14:30
【番組内容】
東日本大震災で全町民の1割にあたる、
約1300人が犠牲になった岩手県大槌町。
この町で、震災犠牲者の人柄や思い出などを
1冊の本にまとめる取り組み「生きた証プロジェクト」が始まった。
町の委託を受けた岩手大学が調査に当たり、
事前に了解を取ったうえで遺族一人ひとりから
震災犠牲者について語ってもらう。

町長と職員40人が津波の犠牲になった旧大槌町役場
聞き取りには遺族の精神的負担も考えて町民が寄り添うが、
犠牲が大きかった町のこと、寄り添う側も
親しい誰かを亡くした遺族であることに変わりはない。
語ることで救いを感じる遺族もいれば、
「傷口に塩を塗られるようだ」と話す遺族もいる。
語る痛みと聞き取る痛み。
大規模な復興工事が始まり
震災を物語るものが次々と姿を消すなか、
震災の記憶や教訓を後世に伝えるため、聞き取り作業は続く。
町民たちは、大切な人の死と
どのように向き合って生きているのか。
プロジェクトを見つめることで、震災遺族の今を描く。
【ナレーション】藤原規衣(岩手朝日テレビアナウンサー)
【プロデューサー】吉田幸弘
2015年 3月 27日