★Jチャンいわて(5/28放送分)
子育てに役立つ情報をお届けする「パパママ塾」です。
今回は、6月4日~10日の「歯と口の健康週間」にあわせ、
子どもたちの歯みがきをテーマにお伝えします。
盛岡市内にある赤坂歯科医院の
赤坂栄里子(えりこ)院長にお話を伺いました。
子育て中のお母さんに、子どもの歯みがきについて悩んでいることを
聞いてみると・・・
「ちゃんと汚れが取れていないうちに、いやだって、
おとなしくしていてくれないことが悩み」
「嫌がることですかね。最後羽交い絞めにしちゃうか、
あとは椅子に座って歌いながら、ほめてあげる感じです」
という声が多く聞かれます。
お母さんたちが困っているのは、
子どもたちが歯みがきをした後、みがき残しがないか
チェックする「仕上げみがき」を子どもたちが嫌がってしまうということ。
ただ、口の中に食べ物以外の物、人の手でも歯ブラシでも入ってくる、というのは
子どもにとっては脅威に感じる時期があるんです。
仕上げみがきを嫌がる子への対処法は大きく分けて3つあります。
① 歯とか唇に触られることに慣れる
たとえば、ガーゼとかを指に巻いて、歯磨きが嫌な子どもの唇だけちょっと開いてあげて拭いてあげたり下の歯だけちょっと生え始めてきたら、そこだけ表と裏をなでてあげるなど。口を触られることに慣れてきたらゴムブラシなどで、こちょこちょこちょっとか言いながら触ってあげるなど、嫌がる子には、段階的に歯みがきに慣れていってもらうことがオススメだそうです。
② 嫌な歯みがきをやり終わった時にはとにかくオーバーにほめること
子どもながらに達成感みたいなものをじゃあ次もがんばろうかなって思ってもらえるように、お母さんにちょっと演技してもらえたらいいかなと思います。
③ 大人が頑張り過ぎないこと
「今のうちの全部の歯をみがかなければ」と考えないように。1日2日でそんなに虫歯は一気に進みません。だから1本ずつでも部分部分でも毎日続けてあげることも重要ですね。
次に仕上げ磨きで気を付けることは何でしょうか?
乳歯で虫歯になりやすい場所が3つあります。
それは「歯と歯の間」「歯と歯ぐきの境目」「奥歯のかみ合わせの溝」
これらの場所に注意し、本人用と仕上げ用の歯ブラシを2本用意して歯磨きをしましょう!
歯ブラシを鉛筆のように持って、自分が歯みがきをする時の半分の力で。
前歯は2面、奥歯は3面あるので表、裏、溝をみがいていきます。
前歯は表、裏、表、裏。
奥歯は表、裏、溝、表、裏、溝
みなさん、覚えてくださいね!
それでは、今回のパパママ塾、最後にクイズです!
仕上げみがきは、一体いつまですればいいのでしょう?
本当は小学生のうちは仕上げみがきをしてもらいたいのですが、
現実には高学年になると嫌がるお子さんが多いと思うので、
最低でも3年生までは仕上げ磨きをしてあげてほしいです。
手首の動きが2年生くらいにならないとうまくできないという統計があるので
そういう意味でも少なくとも3年生までは、やらせてくれるならば6年生まで
みがいてあげてください。
健康な歯は、食べ物をよく噛んで消化を助け、丈夫な体を作るのに欠かせません。
さあ、6月10日までは歯と口の健康週間です!
根気強く、子どもに歯みがきの生活習慣をつけてあげられるように
仕上げみがきをがんばりましょう!