なかおにっき 中尾考作

大槌中 相撲部

大槌中相撲部。

部員は6人。そこに小学生も混じって毎日のように練習しています。

練習場は津波に流され、夏場使っていたという吹き抜けの練習場は隣が避難所になっていました。

避難所からは各学校を回るバスが出ます。中にはこれを使ってやってくる部員もいます。

陽が傾くと「節電している周囲に申し訳ないから」と照明を抑え、少し薄暗いです。

まわしは震災後、ライバル校にあたる西根一中から贈られたもの

指導していた監督は津波で亡くなったそうです。とっても厳しい方だったそうです。

とてもきれいに整備された土俵から部員たちが相撲を、これまでの教えを大切に相撲に向き合っていることが伝わってきます。

ようやく今月になって再開した練習。部員たちが土俵に上がると周囲の空気がピリッと引き締まります。

転んで転んで顔まで土まみれになって、それでも鈍い音を立てて激しく体をぶつけ合う姿には思わず息を飲みました。

周囲に目をやると避難所、崩れた山肌、活動する自衛隊員・・・

しかしこの練習場の中だけは周囲から切り取られた時間があります。

練習を始めて10分もすればぶつかり合ったみんなの体は真っ赤になりました。

なんだか隣にいたときよりずっと大きく見えます。

この子どもたちが町の未来です。

2011 年 5 月 27 日 21 時 16 分 01 秒

やれるところがやらねば

『やれるところがやらねば』とは中村家・島村隆さん。

中継でサンフィッシュ釜石内のまんぷく食堂にお邪魔しました。

なんと島村さんは“あの”三陸海宝漬を発明された方!

震災後もいち早くお店を再開させ、

「お店にいる間は震災のことを忘れて」と以前と同じメニューを提供。

お昼時にはたくさんのお客さんがいました。

それもみんな良い顔!

今、お店は「お元気でしたか?」「やっぱりおいしいねぇ」と元気な声で一杯。

ウニがたくさんの豪華な丼をいただきました。

こんなおいしい海の幸・・・

今いただくと改めてそのすばらしさを感じます(泣)

元気が、明るさが、人から人に伝わっていく。

このまんぷく食堂のような場所が増えていくといいですね。

2011 年 5 月 25 日 21 時 02 分 27 秒