★Jチャンいわて(3/27放送分)
子育てに役立つ情報をお送りする、シリーズ「パパママ塾」。
今週は、春休みに親子で行きたい学びのスポットで
今から2000年以上前、縄文時代の暮らしについて紹介します。
教えてくれるのは、
盛岡市・遺跡の学び館の山野友海(やまのともみ)さんです。
きょうは「火おこし体験」についてです。
最初の火おこしは、おそらく棒1本を手で一生懸命こするといった
「もみぎり」といったものから始まったようです。
これよりもう少し進化した道具の「まいぎり」というものは
杉板に切り込みとくぼみをつけて、このほかにちょっと加工した板の2つ
を使って、ヨーヨーとかぶんぶんゴマと同じように、
紐が戻る力をうまく利用しながら火をおこします。
この道具にあるV字の切り込みも広すぎると熱が冷めてしまって
火が点きませんし、逆に狭すぎると粉がたまらなくて点きません。
遺跡から実際に見つかっている火おこしの板だと言われるものにも
同じような切り込みがついているようなものが見られます。
火種が出来たら、火口(ほくち)と呼んでいる燃える燃料のほうに
移していきます。
細く、長く。強さよりも長さを重視して息をそっと吹いていくと煙が
どんどん出てきて火がボッとつくような形になります。
火がつくことによって、暗い所を明るく照らせたり、
煮炊きや土器が焼けるなど色んなことができるようになります。
昔のことを体験して、今の自分たちと生活と比べてみて
「あ、こんなことをやってたんだ!」と考えてみるのもいいですね。