なかおにっき 中尾考作

一緒に

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今回の震災で被害に遭われた方、被災されたみなさまに心からお見舞い申し上げます。

3月11日、あの日の震災からはや50日を迎えようとしています。

しかし、きのう大船渡市の仮設住宅に入居した男性は

「やっとぐっすり寝られたよ」

そうおっしゃいました。被災された方はまだそんな状態です。

多くの方が取材に行く我々に笑顔を見せてくださいます。

こんな仕事をしていながら何と言葉をかけていいか?分からないときがあります。

「頑張って」と言われるのが辛い・・・そんな声も聞きます。

先日、小学生の女の子が『サインして』とノートを持ってきてくれました。

サインらしいサインも無いのでいつもただ名前を書き、ひと言添えるのですが、

ペンが止まってしまいました。

「何と書けばいい?」

気付かれないよう、迷って迷って「一緒にがんばっていきましょう」と書きました。

確かに私たちは「仕事」という面があって被災地へ行きます。

しかし「仕事として」の前に同じ人間。

何か出来ることがあれば、その思いは持ち続けたいと思います。

同じ人間として自分のフィールドで自分の出来ることを精一杯するつもりです。

その中で、みなさんの明日がちょっと明るい方向に向く、

テレビを通してそんな仕事が出来たら・・・

2011 年 4 月 27 日 15 時 23 分 09 秒