もうすぐ9か月になる息子は、生まれたとき「金髪」でした。
医者に言われた通り、徐々に黒髪の分量が増えていき、
今では前髪の先端のみ金色が残っている状態。
いわゆる「メッシュ」みたいな感じです。
大きくなっても金髪のままだと、それはそれで困りますが、
サラサラの柔らかい金髪はなかなか可愛らしいもので、
「もう少し金髪のままでいて欲しいなあ」というのが正直な気持ちです。
しかし、ハイハイを覚えて部屋中を動き回る息子を見ていると、
かなり前髪が邪魔そうに見えます。
生まれつき髪が多いうえ、9か月間も伸ばし放題でしたから当然です。
可愛らしい金髪に別れを告げるのは寂しいのですが、ここはひとつ
前髪をすっきり短く切って、ハイハイに集中させてやろうではないか。
意を決してハサミを取り出す私。
風呂上りの息子を妻に抑えてもらいながら、前髪の先っちょ2~3センチを人差
し指と薬指で挟みます。
「じょき・・・」
ひよこの羽毛のような金色の髪の毛が、はらはらと指の間から舞い落ちます。
どうやら、予定より短く切ってしまったようです。
おでこが広くなり、もともとの丸顔がさらに「まん丸」に見えます。
息子の顔を見て妻が一言。
「金太郎みたいね。」
金髪に別れを告げ、「金太郎」になった我が息子。
「金太郎みたいに元気な男の子に育つんだぞ!」と、
強引に言い聞かせてあげました。